イ草について

良くお客様から聞く言葉は、「ささくれが気になる」という言葉です。
国産イ草といっても、安価な畳表は、イ草の詰まったものでないと、ささくれが起きます。密度がないため、擦れは早いのです、畳床が見えたりすることもあります。
当店では、厚みのある高品質（ハイグレード）の国産畳表を数多く取り扱っております。4・5年で裏返しをして頂くと、使い方にもよりますが、私の経験上、良い状態で、10年～15年位は使えると思いますので、満足して頂けると自信をもっています。
良い畳表は素直で優しく、暖かく、人の心を和ませ、落ち着かせてくれます。当店はそのような畳表を提供したいと思っています。イ草の良さを自然の良さを味わっていただきたいと思います。

なぜ高品質の国産（熊本産）をお勧めするか?

当店では、より良い畳を作る為、長年試行錯誤してまいりましたが、熊本のある農家に見学に行ったところ、非常に品質の良い国産の畳表に出会いました。

その農家では最適な長さに延びたイ草から、更に質の高いもののみを厳選しており、非常に密度の高いしっかりとした仕上がりの畳表を生産していました。

質の高いイ草は、肉厚で、長く使っても傷まず、年数が経つときれいな飴色になります。一方、安価で質の低い外国産のイ草は、ささくれ立ちやすく、傷みも早いです。

私は、このような質の高い畳表を使用して、より良い畳をお客様に提供していきたいと思っております。

中国産と国産の違い

中国製品との比較

国産イ草は粘り強さ、クッション性

最近、中国製の「イ草」製品が増加していますが、国産品と比較すると灯心（ジミ）の部分に差が見られます。この部分は「イ草」の吸着性能に影響し、また、日本の「イ草」は心材が詰まっていますので、クッション性も高くなっています。

国産イ草断面

中国イ草断面

国産イ草灯心拡大

中国イ草灯心拡大

国産イ草表皮

<国産イ草”環良草”>

中国イ草表皮

<中国産イ草>

表皮の部分についても国産イ草”環良草”の方が均一で厚さも厚いことが電子顕微鏡写真からも見て取れます。イ草の表皮は非常に硬く、丈夫です。表皮が厚いということは畳にした場合、耐久性に優れるということが言えます。イ草は硬く丈夫な表皮と三次元ネットワーク構造を持つ灯心部分がそれぞれの役割を果たしている優れた天然素材であるといえます。